洗車した後や雨が降った後など、丸い水垢のような汚れが愛車に付着していたという経験はありませんでしょうか?
「せっかく洗車したばかりなのに…」
と、綺麗でピカピカの状態で車のボディを保ちたいと思いますよね。
綺麗な状態で車を維持するためにカーコーティングしていても、水垢やシミを全く無い状態で常に維持することは非常に困難です。
カーコーティングしているのに?と思うかもしれませんが、コーティングは万能ではなく、水垢やシミなどの汚れを100%防ぐことはできないものです。
今回は、気になる車に付着する汚れや水垢・ウォータースポット。イオンデポジットと呼ばれるものについて、付着してボディに残ってしまう原因について紹介します!
目次
ボディに付着している水跡のような汚れの正体は何?
愛車のボディに水垢のような丸い跡の汚れを見た事ありませんでしょうか?その汚れの正体は、
- 水垢
- イオンデポジット
- ウォータースポット
の3つに大きくは分けることができます。
これら3つの汚れは似ているようでも発生原因が異なります!
まずは、これらの汚れの発生原因について簡単に紹介していきます!
水垢
水垢とは、排気ガスのススやワックスなどの油分、洗車時の洗剤の残りなどが垂れたり、雨により流れたりして黒いスジ状になって残ったものです。
ドアノブ(アウターハンドル)やサイドミラーの下などに多く発生します。
イオンデポジット
イオンデポジットとは、車のボディに水滴が残り白く媚びりついている水垢をイオンデポジットといいます。
詳しくは、水の中に含まれるミネラルなどの不純物がボディに付着し、白いリング状となって残ったもので、車のボディに付着しやすく、一度付着すると中々簡単には取り除くことが出来ません。
そして、このイオンデポジットが進行してしまうとウォータースポットになってしまいます。
そうなると、洗車するだけではこの汚れを取り除くことは出来ず、研磨作業を行わないと綺麗には復元しなくなってしまういます。
塗装面にイオンデポジットが付着していることで、
- 光沢が半減
- 塗装面がくすむ
など、良いことは全くありません。せっかくガラスコーティングなどのコーティングを施工してあっても水弾きが低下したり、防汚性効果が半減したりもします。
愛車を綺麗な状態で保ちたいのであればイオンデポジットについて正しく理解をして予防や適切な対策を常に心がけていかなければなりません。
ウォータースポット
ウォータースポットとは、先ほど紹介した「イオンデポジット」が悪化することでウォータースポットになってしまいます。
ボディについた雨粒などを放っておくと、その水滴がレンズの働きをして日光の熱を集めてしまいます。そして、ボディの塗装面が焼けたり、月のクレーターのように凹凸ができたりしたもののことです。
つまり、ウォータースポットとは読んだ通りで塗装面に水模様に穴が空いてしまっているものの事を言います。
イオンデポジットであれば表面に付着しているだけですので溶剤で簡単に落とすことが出来ますが、ウォータースポットは塗装面を陥没させてしまっていますので、研磨作業を行わない限り綺麗には復元しません。
そしてさらに悪化してしまうと研磨作業でも取り切れない程内部に浸透してしまうため注意が必要です!
黒いスジ状になった車の水垢の発生原因と落とし
水垢が発生する原因
- 大気中に含まれる排気ガス
- 洗車時に拭き残したワックスや洗剤
- 洗車で落とせなかった汚れ
などが雨により流されて発生します。
ドアミラーやフロントフェンダー、リアバンパーなど・・・部品同士の合わせの部位には汚れが溜まっているにも関わらず、完璧に汚れを取り除くのは難しいです。
そこに雨水や洗車時の水の残りで自重で上から下へ盾状にに流れる部分に多く発生します。
黒っぽい色をしているため、特にボディ色が白色など明るい色の車だと特に目立ってしまいます。
水垢の落とし方
水垢の場合、汚れの主成分が「油」です。その為、洗車用のシャンプーなどを使うことできれいに落とすことができます。
その他、食器用の洗剤も油汚れを落とすのに役立つ洗剤ですので食器用洗剤を使用して汚れを落とす事も可能です!
しかし、食器用洗剤は洗車用シャンプーと比べて泡切れが悪いのが難点。
洗い残しがあると、再度水垢になってしまう為、十分に洗剤を洗い流すようにしましょう!
洗車用シャンプーで簡単に落ちない水垢の場合、コンパウンド入りの水垢取り専用の洗剤を使用すると簡単に水垢が落ちます!
イオンデポジットの発生原因と落とし方
イオンデポジットが発生する原因
イオンデポジットは、洗車時の水道水や雨などの水分が蒸発し、乾燥していく過程で不純物がボディに残り、白いリング状のシミになったものです。
イオンデポジットは水道水に含まれている以下の
- カルキ
- 塩素
- カルシウム
- マグネシウム
などの成分影響により塗装面に白いシミを付着させます。
イオンデポジットはボンネットやルーフに発生することが多く、水道水、雨粒がエンジンの熱で急激に温度上昇し、蒸発することで不純物だけがボディ塗装面に残り発生します。
- なるべく炎天下で洗車しない
- 洗車後は水が自然に乾燥しないようにしっかり拭きとる
ことでイオンデポジットはある程度予防できます。
また、長期間雨ざらし状態で放置しておくとイオンデポジットが硬く蓄積し、簡単に除去できなくなっていくばかりでなく、塗装面まで侵食してしまうこともあります。
放っておくと、深いシミが固着してしまうので十分にご注意をし、コマメな洗車を心がけましょう!
イオンデポジットの落とし方
軽度のイオンデポジットの場合は、ボディ表面に付いたミネラル分の汚れです。こびりつく前の軽度な状態であれば通常の洗車で十分に洗い流すことができます。
洗車で簡単に落ちないようなしつこいイオンデポジットの場合は、市販のイオンデポジット専用クリーナーを使うことでより完全に落とすことができます。
一回で洗い落せなかった場合でも、数回繰り返せばきれいになる場合もあるので、何度かクリーナーを使用してイオンデポジットを落とすようにしましょう!
問題は、長い期間放って置いて塗装面まで侵食してしまったイオンデポジットの場合です。これは専用のクリーナーを用いてもセルフ洗車で落としきることは不可能です。
自分のセルフ洗車でなどうにもなりませんので、塗装専門店などに相談するのが良いでしょう!
ウォータースポットの発生原因と落とし方
ウォータースポットが発生する原因
ウォータースポットとは、ボディについた水滴がレンズの働きをして日光の熱を集め、塗装面が焼けてしまうことが原因で発生すると説明させていただきました。
ただの汚れとは異なり、ボディの塗装面が傷ついた状態であるため、クリーニング剤や洗車では落ちません。
特にウォータースポットが発生しやすい状況は
- 日差しが強い夏場に発生
- 雨上がりに急激に晴れて暑くなった
- ボンネットやルーフに直接日光が当たる
こういった場合に発生しやすくなってしまいます。洗車後に水分をしっかり拭きとらずそのままにしていた場合も、イオンデポジットで収まらずウォータースポットまで発展する事がありますので、洗車した際は拭き上げまで怠らずにする事が大切です。
また、強い酸性雨が降った場合などでも、雨に含まれる酸が直接塗装に侵食しウォータースポットとなるケースもあります。
ウォータースポットの落とし方
ウォータースポットはボディの塗装面に汚れが付着している状態ではなく、傷がついている状態です。
コンパウンド入りのワックスなどで、細かい擦り傷などと同様に軽いウォータースポットであれば修繕する事ができますが、板金塗装専門店などに相談し、研磨してもらうのが一般的です。
常にボディをピカピカに保っていくためには?
これまでに車の水垢・イオンデポジット・ウォータースポットの原因や対処法について紹介しました。発生してから対処するのも必要ですが、そもそも発生をさせない事も重要です。
最後にこれらを極力防止し、ボディを常にピカピカに保っておくコツについて紹介します!。
ガラスコーティングなど上質なコーティングを施す
自動車を新車で購入するとディーラーでガラスコーティングを勧められたり、場合によってはサービスをしてくれる事もあるかもしれません。
中古車の場合でも市販のコーティング剤を自分で施したり、ガソリンスタンドなどでもコーティング加工してくれるところもあります。
愛車のボディをコーティングしておくことで、水垢やイオンデポジットといった汚れをある程度は防ぐことが可能です。
あくまでもある程度は防ぐことが可能という事ですので、こまめな洗車を怠ると汚れがついてしまいます。
2)こまめに洗車をする
雨の日にドライブをした場合、乾燥してイオンデポジットが発生してしまいますので早いうちに洗車しておきましょう!
汚れを落として満足するのではなく、洗車後は水分をしっかりと拭きりましょう!
なお、通常のタオルはコーティング面や塗装を傷つけることがありますので、マイクロファイバー製の洗車拭き上げ用のタオルやセーヌを使用するのがお勧めです。
3)屋外駐車場を避ける
駐車する際は出来るだけ屋根付きの場所に駐車するようにしましょう。 愛車を綺麗な状態に保つ為には、ボディカバーを利用するなど、極力風雨や直射日光にさらされない状態にしておくことが肝心です。
まとめ
今回は、車に残っている水垢やウォータースポット、イオンデポジットについて原因と対処方法について紹介させていただきました。
これらの汚れは簡単に除去できる水垢・イオンデポジットから、専門業者に依頼しないと対応できないウォータースポットなど、いろいろとあります。
- 雨が降った際は早めに洗車
- 洗車時は水分が残らないように十分に拭き上げをする事
- こまめな洗車
- 駐車時は屋根付きの場所に駐車し、直射日光や風雨を避ける
- コーティングを施工する
などの事を行うことで、未然防止から重度な汚れを防止することができます。発生した場合でも洗車愛車の汚れがどういうものか、この記事を参考にしていただき、ベストな対応に役立てることができたら幸いです!
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