最近の軽自動車やコンパクトカーを始めとし、多くのガソリン車などでは、燃費を向上させる為、アイドリングストップ機能を搭載しています。アイドリングストップとは、燃費を良くする為だけではなく、メリット/デメリットがあります。燃費だけでみるとメリットが多いと思いますが、実はデメリットも多いのが現実です。今回は、アイドリングストップの本当の機能とメリットとデメリットについて紹介します。
目次
アイドリングストップの本当の機能とは?
元々は燃料の向上と二酸化炭素(CO2)による大気汚染防止という環境保護が目的でした。環境省などは「アイドリングストップ」を推奨していたという背景があり、国が補助金をつけて普及を推進すなどの施策をとり、現在に至っています。そんな背景もあり実は、燃費の向上より環境保護が本当のアイドリングストップの意味となっています。
実際のアイドリングストップの機能とは、走行中にブレーキを踏んで車が停止したとき、自動的にエンジンが停止する機能です。赤信号待ちなどの停車時間(待機時間)に燃料の消費を抑えることで燃費の向上と、エンジンの稼働時間を少なくしCO2の削減など環境への配慮した機能です。
アイドリングストップのメリットは?
①燃料の節約
アイドリング時に消費する燃料を削減。(10分間で約0.15~0.2L)
②排出ガスの抑止
アイドリングでの排気ガスを削減。(10分間で約70~100g程度)
③燃費の向上
例として毎日30分のアイドリングストップで、年間1~2万円ガソリン代削減効果。
④騒音削減
停車中のエンジンの稼働を停止することで、騒音が減少。
一般的には、上記のようなメリットが挙げられます。特に町乗りで赤信号での停止が多い方にはメリットが多いです。
アイドリングストップのデメリットは?
①運転の仕方によっては、燃費悪化
アイドリングストップを1日30分行うと年間1~2万円の燃料代を節約できると言われています。しかし、1日当たり30分、しかも毎日となると対象のドライバーは少ないと思いますので、実際の燃料節約効果としては、年間1~2万円を下回ると思います。また、エンジン始動時に多くのガソリンを消費しますので、一般的に5秒以下のアイドリングストップでは、節約した以上に始動時に消費してしまいます。
②バッテリーの消耗が早く交換コストが高い
エンジンを始動際にセルモーターを動かすのに、多くの電力を消費します。アイドリングストップ機能では、頻繁にエンジンの再始動を繰り返しますので、バッテリーの消耗が激しくなります。その為、アイドリングストップ搭載車は非搭載車と比べて、大容量バッテリーを搭載しています。
このバッテリーの価格は通常の1.5倍~2倍となっています。したがって、バッテリの交換の費用が高くなり、場合によってはせっかくアイドリングストップでガソリンを節約したのにバッテリー交換で無駄になってしまいます。
③車の始動がワンテンポ遅れる
交差点など右折でタイミングを待っているとき、アイドリングストップによりエンジンが停止します。いざというタイミングで車を動かしたい時に、エンジンを始動してから車が動きますので、車が動き出すのが遅れてしまいますので、ストレスを感じる方も多いのではないかと思います。
上記のようなデメリットがあり、特にバッテリーの交換コストが高いことから私としては、節約という観点だけでみると、アイドリングストップを停止させることをお勧めします。
アイドリングストップ機能を停止させるには?
①アイドリングストップ停止ボタンを押す
アイドリングストップを機能を停止させる方法があります。簡単な方法としては、運転開始時に毎回ドライバー席にあるあ「アイドリングストップ停止ボタン」を押せば機能を停止させることができます。しかし、エンジンを切るとリセットされる為、毎回ボタンを押す必要がありますので、正直面倒と思う方も多いと思います。(私も面倒です)
そんな方の為に、常にアイドリングストップ停止状態を保つ為に、キャンセルキットが市販されています。
②アイドリングストップのキャンセルキットを取り付ける
アイドリングストップ停止ボタンで機能を停止しても、エンジンを切ると元に戻ってしまいます。それが面倒と思われる方にお勧めなのが、アイドリングストップキャンセルキットです。一度オフボタンを押せば、押した状態をもう一度押すまで、停止状態を記憶してくれます。アイドリングストップキャンセルキットを取り付ければ、エンジンをかけるたびにボタンを押す必要がなくなります。私も実際に取り付けていますが、30分程度で簡単に取り付けることができ、非常に便利で助かっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?アイドリングストップ機能はガソリンの節約となりに非常に画期的でメリットのある機能と思っていましたが、バッテリー消耗のリスクなどを考えると、デメリットが多いのが実情です。まずは、自分のカーライフに合わせてアイドリングストップの機能を有効活用していけば快適なカーライフが送れると思います。車の維持費節約を第一とするのであれば、私のお勧めするアイドリングストップを停止するという選択もアリだと思います。
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